レンズを覆い隠されたらアラームを鳴らすタンパーリング設定

カメラのレンズが汚れたり何かで覆い隠されたりするとアラーム音でお知らせする警告設定方法。

前回はカメラの映像が切れた際にアラームを出す「ビデオロス検知」の設定をメモした。今回は、映像は切れていないがカメラのレンズを何かで覆い隠したり、レンズが汚れて映りが悪くなった際にアラームを出力するビデオタンパー検知の設定をやってみることにする。

●ビデオタンパーの検知

「メニュー」→「カメラ」の左メニュー「タンパリング」クリックすると「遮蔽検知設定」の画面が開く。

カメラを選択して、「遮蔽検知有効」にチェックを入れる。
処理方式の横の歯車マークをクリック。ここで、アラームを検知した際にどのような処理を行うかを設定する。この部分設定方法については、ビデオロス検知の設定とまったく同じ。今回も、スケジュールについては、すべての曜日全日設定にし、処理方式はアラーム音が鳴るように「音声警告」にチェックを入れる。
「適用」をクリックし、遮蔽検知設定の設定画面に戻る。

ビデオロス検知と違うのは処理方式の項目の下にある「感度」設定。

どうやら画面がどれくらいぼやけたらアラームを鳴らすかの設定ができるらしい。

別のカメラにも設定する場合は、画面下のコピーをクリックして設定したいカメラを選び適用する。

まずは、この状態でカメラの前を白いコピー用紙で隠してみる…

アラームが鳴らない…

しばらくそのままにしていると「ピーピーピーピピ!」とアラーム音が鳴った!

次にぼやけさせるためにクリアファイルをレンズの前に置いてみるが、アラームが鳴らない。

感度を変えてみるがアラームが鳴らない…。

この「感度」設定も3段階あるが、右側が強いのか弱いのか、何も書いていない。マニュアルにも書いていないので、よくわからない。

どれくらいぼやけたらアラームが鳴るのか全く分からないのでクリアフィルを開いて1枚だけで隠してみたり、クリアファイル2つを重ねてみたり、いろいろなパターンでレンズを隠して、待って、感度を変えて、待って…。何度か試してみたが、結局、完全に覆い隠した時にしかアラームが鳴らなかった。

設定項目が感度の3段階だけだからそんな細かいシビアな設定はできないのかもしれない。とりあえず、完全に覆い隠した時にはアラームはなったので、一応この機能も設定しておくことにする。

そんなに本格的にセキュリティ監視センターみたいに運用するわけではないので、気休め程度でいいかということで、ビデオタンパーの検知についてはここまでとすることに。

次は、 ビデオ品質診断とかいう項目を設定してみようと思う。

ビデオロスを検知してアラーム音を鳴らす設定

カメラの電源が切られたり映像ケーブルが切れたりして映像信号が届かなくなるとアラーム音でお知らせする警告設定方法。

防犯カメラの映像は一度設定してしまえば、毎日のように確認するわけではなく、何かあった際に確認することになる。そうすると、いつの間にか映像が切れていて、その状況に気づかず、肝心な映像が録画できないということもありうる。

また、防犯カメラはいたずらや犯罪の証拠を撮影するために設置するものだから、映りたくない犯人によって壊されたり映像が映らないように細工される可能性がある。

そのような場合にアラーム警告を出す機能が録画機には付いているらしいので、設定してみることにする。

●ビデオロス検知

カメラのケーブルが切れたり抜かれたり、電源が切られたりして映像信号が切れた際にアラーム反応を実行する機能。

「メニュー」→「カメラ」の左メニュー「ビデオロス」を開く。

カメラを選択して、「ビデオロスアラーム有効」にチェックを入れる。
処理方式の横の歯車マークをクリック。ここで、アラームを検知した際にどのような処理を行うかを設定する。

アラームスケジュールについては、基本的に常に監視する必要があるのでデフォルトのまま使用する。もし、夜間だけとか平日だけビデオロスのチェックをする場合には、ここで、曜日毎に時間を設定する。

「処理方式」画面の上部にある「処理方式」をクリック。アラーム検知後どのような処理をするかを選ぶことができる。

「ポップアップアラーム画面」「音声警告」「監視センターに送信」「メール送信」「キャプチャ画像をクラウドにアップロード」「アラーム出力」の項目がある。

監視センターに送信やメール送信などはネットワーク設定が必要。今はまだ設定していないので、今回はシンプルにアラーム音が鳴るように「音声警告」にチェックを入れる。

「適用」をクリックし、ビデオロスの設定画面に戻る。
別のカメラにも設定する場合は、画面下のコピーをクリックして設定したいカメラを選び適用する。

メニュー画面を閉じてライブ映像画面に戻る。

カメラの電源を切ってみると…

「ピーピーピーピピ!」とアラーム音が鳴った!

これでビデオロス検知の設定が完了。

●センサーアラーム出力

処理方式に「アラーム出力」があったが、録画機によっては赤外線センサーなどからのアラーム入力を検知して、録画を開始するなど、センサーアラームの設定があったりする。マニュアルには、この設定が載っているが、このDS-7204HQHI-F1/Nにはアラーム入力がないらしいので、この機能は使えないっぽい。

録画画質の設定方法

録画の映像設定については、フレーム数と画質がある。組合せによっては、HDDの節約になり、長時間録画が可能になる。

防犯カメラの録画機の録画画質の設定には画質とフレームレートがある。HIKVISIONの録画機「DS-7204HQHI-F1/N」の場合は、画質は6段階あり、フレームレートは「12・10・8・6・4・2・1・1/2・1/4・1/8・1/16fps」の11段階から選ぶことができる。

フレームレートとは、1秒間のコマ数らしい。単位はfps。1秒間のコマ数だから、数値を高くするとコマ数が多くなり、なめらかな映像になる。逆に少なくすると、カクカクした映像になる。

この組合せで画質を設定するが、画質・フレームレートともに高くすると(なめらかな高画質映像)映像のファイルサイズが大きくなり、録画できる時間が短くなる。
逆に、画質・フレームレートともに低くすると映像は荒くなるが、ファイルサイズが小さくなるので、より長時間の録画が可能になる。

それぞれの設定について、どれくらいがよいかは録画の目的による。行為の様子を確認したいのであれば、それほど高画質でなくてもいいかもしれないが、だれがとかどんな人がということを確認したいのであれば、ある程度高画質にした方がよい。

今回は別に目的があるわけではなく、何かあったときのために防犯カメラを設置するので、画質は高にし、フレームレートは6fpsあたりに設定しておこうと思う。

●画質・フレームレートの設定方法

画質などの設定はメニューの録画の項目から行う。
「メニュー」→「録画」の左メニュー「エンコードパラメータ」に画質とフレームレートの項目がある。

まず、変更するカメラを選択。

画質はデフォルトでは「中」になていて変更することができない。変更することができないか試してみたところ、「ビットレートタイプ」の「定数」を「可変」に変更したところ画質を「最低・低・中低・中・高・最高」から選べるようになった。

「高」を選択。

次にフレームレートはデフォルトでは12fpsとなっている。これを6fpsに変更。そのほかの設定についてはあまりわからないので、そのままにしてつかってみることに。

エンコードパラメーターは、メインストリーム(スケジュール)とメインストリーム(イベント)に分かれて、それぞれ設定できるようになっている。おそらく、スケジュール録画の場合の設定とイベント録画の際の設定を変更できるようだ。今回は特に変えるつもりはないので、スケジュール・イベントどちらも同じ設定にしておく。

ここまで変更して、画面下の「適用」をクリック。

全てのカメラについて、この設定にしたいので、「コピー」ボタンをクリックし、すべてのカメラに適用。

おそらく、設置したカメラによっては、もう少しフレームレートを上げたいとか、画質はそれほど高くなくていいとか出てくると思うので、その時に調整することにして、まずは、この設定で使ってみることに。

カメラの色味、明るさの調整方法、マスク機能

カメラの色味や明るさなどは録画機側で調整が可能。また、画面内に録画したくない部分がある場合はマスク機能で隠すこともできる。

カメラの映像は録画機側で調整ができるとのことなので、試してみることに。

●カメラ画質の調整

「メニュー」→「カメラ」の左メニュー「イメージ」を選択すると「画質調整」画面が開く。ここで、輝度・コントラスト・彩度・明度などを設定することができる。

まずは、変更するカメラを選ぶ。

次に時間帯を選ぶことができるらしい。設定は2パターンで、例えば朝方だけ設定を変えるとかができるらしい。
※時間帯1と時間帯2で重複させて設定することはできない。

常に変更状態を適用させる場合は「時間帯1 0:00:00~24:00:00」のままでOK。

モードは「標準・屋内・低光・屋外」から選択。

後は画面を見ながら、輝度・コントラスト・彩度・色彩・明度・ノイズの各項目を調整していく。

もし、うまく設定ができなかった場合には、画面下の「デフォルト」のボタンをクリックすれば、最初の状態に戻る。

設定が終わったら、必ず「適用」をクリックすること。設定後「適用」せずに別のメニューに移動してしまったりすると、元の設定内容に戻ってしまう。

映像の調整は、周りの明るさによって全く変わってくるから、様々な時間帯で確認をしながら行う必要がありそう。

●プライバシーマスクの設定

防犯カメラを設置するとどうしても録画したくない場所も画面に入ってしまう場合がある。例えば、屋外では隣家の敷地は録画したくないとか、屋内では盗難防止のため金庫を録画しているが暗証番号入力部分は録画したくないとか。

そんな場合は、このプライバシーマスクを設定しておけばリアルタイム映像も録画映像も画面の一部分を隠しておくことができるらしい。

「メニュー」→「カメラ」の左メニュー「プライバシーマスク」を選択。
対象のカメラを選択し、「プライバシーマスクを有効」にチェックを入れる。
マスクは一画面に4ヵ所まで入れることができるらしい。
画面を見ながら、マスクしたい場所をクリックして選択する。

選択を間違えた場合は「トリガクリア」をクリックするとすべての選択がきえる。

選択が終わったら「適用」をクリック。

この項目にも「コピー」があり、他のカメラに設定を移すことができるようだが、マスクは画面を見ながら設定しないとずれるだろうし、あんまり意味がないかな?

これで、リアルタイム映像・録画映像ともマスクされた映像になる。

メニュー画面を閉じてライブ映像を見てみると、ちゃんと設定した部分が黒くなっている!

USBメモリーへの映像のバックアップ方法

録画したデータは場合によっては警察などに提出する場合がある。そのためのUSBメモリーへの映像のバックアップ方法について。

カメラ映像の録画が再生ができたら、次は映像のバックアップをしなければならなくなる。いたずらなどの証拠が取れたら、警察へ提出することになるかもしれない。

ということで、USBメモリーに映像を保存してみることに。

●USBメモリーに映像を保存

まず、用意するのがUSBメモリー。録画機本体のUSBコネクターに挿入する。

録画機の「メニュー」→「エクスポート」の左メニュー「通常」を開く。ここが、バックアップの画面。

バックアップしたい映像のカメラを選択。
バックアップしたい映像の開始時間と終了時間を設定。
「検索」をクリック。

検索結果画面に、設定した時間帯の映像リストが表示される。
画面右にはプレビュー画面があるので、映像を確認して、バックアップを取りたいものにチェックを入れる。
※すべてバックアップしたい場合は、映像リストの上にある「すべて」にチェックを入れると、すべての映像にチェックが入る。また、画面下の「全てバックアップ」をクリックすると「エクスポート」画面に切り替わる。

画面下の「エクスポート」をクリック。

「エクスポート」画面が開く。
まずは、録画するSaveTypeを「MP4」か「AVI」から選ぶ。

画面にはUSBメモリーの中身が表示されているので、そこに保存する場合はそのまま「エクスポート」をクリック。

USBメモリーの中にフォルダを作ってそこに保存したい場合は、画面下の「新しいフォルダ」をクリック。名称を入力して「OK」。フォルダが追加されるので、ダブルクリックして開き「エクスポート」をクリック。

今回は「camerabackup」と名前を付けてフォルダを作成。

USBメモリー内のデータをすべて消したい場合は「フォーマット」をクリック。「全てのデータが消去されます。続けますか?」のメッセージが表示されるので「OK」をクリックするとフォーマットされる。

「エクスポート」ボタンをクリックすると、「映像とログ」「Player」を選ぶ画面が表示される。どうやら再生用のプレーヤーを保存することもできるようだ。

「映像とログ」にチェックを入れて保存してみる。
バックアップが完了したら「OK」をクリック。

「エクスポート」画面に戻るので、「Player」も保存しておくのであれば、ここでもう一度「エクスポート」ボタンをクリックし、「Player」にチェックを入れて「OK」をクリック。

バックアップが完了したら「戻る」ボタンで画面を閉じていく。

●パソコンで映像確認

USBメモリーをパソコンに接続し、バックアップしたファイル再生してみることに。

AVI形式でバックアップを取ったファイルについては、ファイルのダブルクリックで「WindowsMediaPlayer」で再生することができた。

ファイルのダブルクリックで再生できるかどうかは、パソコンの設定やインストールされているソフトによっても違ってくると思うので、最初は「MP4」と「AVI」の両方を保存してみた方がいいかもしれない。どちらかのファイルが再生されれば、以降その形式でバックアップをとればよい。

どちらもダメな場合は、エクスポートした「Player」を使う。「Player」はZIP形式で圧縮されてるので解凍。

Player_mlフォルダ内に「Player.exe」があるのでダブルクリックするとプレーヤーが開く。

「FILE」→「OPEN」でエクスポートした「MP4」形式のファイルを選択すると映像が再生される。

実際にバックアップファイルを再生させたキャプチャー画像

まあ、一番確実なのは最初に「Player」を用意しておいて、「MP4」形式のファイルをエクスポートし再生するのが確実かな?

動体検知などイベントを検索して再生、タグを登録して再生する手順

動体検知の動画を検索し再生。動画にタグを登録し、検索再生する手順。

前回、通常の時間を指定して再生する方法についてメモした。これは、常時録画している映像を再生する場合に使用する方法。

それ以外に、動体検知を設定して録画した場合、その映像を検索して再生する方法がある。例えば、夜中に何かあったけどいつかわからない場合、常時録画だとずーっと再生してチェックしなければならないが、動体検知録画していたら、その日の映像を検索し、チェックすれば効率的に映像を探すことができる。

●イベント再生の方法

「メニュー」→「再生」をクリックして再生画面を表示する。
画面左上の「通常」をクリックすると、メニューが表示されるので、「イベント」を選択。

画面右から、再生したいカメラを選ぶ。

画面右下の開始時間・終了時間を選択。これは、検索対象の日時。
検索結果を見ればわかるが、日付が表示されず、時間しか表示されないので、日付は広く設定せず、一日の間で時間を指定して検索した方がいいかもしれない。

検索をクリックすると画面右側に動画のリストが表示される。

再生させたい時間をダブルクリックすると映像が表示される。

●タグ検索での再生

映像ファイルには、後から目印としてタグを設定できるらしい。再生画面のタイムバーの下に、旗のマークのアイコンが2つある。一つは通常タグの追加ボタン、もう一つはカスタムタグの追加ボタン。

通常のタグは映像を再生させながら追加したいタイミングでボタンをクリックすると「TAG」というワードで追加される。

カスタムタグは、映像を再生させながら追加したいタイミングでボタンをクリックすると、「タグ追加」画面が表示され、タグ名をつけることができる。

常時録画をしている場合、何か証拠などが映っていた時に時間だけをメモしておいても、時間がたつとわからなくなったり、メモがなくなったりすることがある。そのたびに何度も再生してチェックするのは時間の無駄なので、映像を確認して何か気になることが合ったら、「syouko」とか「hannin」とかわかりやすいタグを入れた方がいいようだ。

で、タグを設定したら今度は検索して再生する方法。

「メニュー」→「再生」をクリックして再生画面を表示する。
画面左上の「通常」をクリックすると、メニューが表示されるので、「イベント」を選択。

画面右から、再生したいカメラを選ぶ。

画面右下にタグ名と開始時間・終了時間を選択する項目がある。開始時間・終了時間は検索対象の日時を指定する。

タグ名については、例えば先に「syouko」のタグをせってしてその映像を再生したい場合は、そのキーワードを入力する。

そうすると、指定した日時の間で設定したタグの一覧が表示される。再生させたいタグをダブルクリックすると映像が表示される。

タグ名を指定しなければ、指定した日時の間で設定したタグ全てが一覧表示される。

このタグについては、効率よく映像を再生するためには非常に便利な機能。

録画をしたら再生ができないと意味がない!日時指定再生

直近5分の像を再生するインスタント再生と日付時間を指定した通常の再生方法について。

設定が完了し録画ができたら、再生できないと意味がない。この録画機にはマニュアルによると、インスタント再生、通常再生、イベント再生、タグ再生、スマート再生など様々な機能が付いているらしい。

そんなに使いこなすことはないと思うけど順番にやってみることに。

●インスタント再生

ライブビュー画面で特定のチャンネルの直近5分間に録画された録画ファイルを再生する機能。

ライブビュー画面で再生させたい画面をクリックすると、「クイック設定ツールバー」が表示される。その中の緑の三角マーク(よくある再生のマーク)をクリックすると再生が始まる。

●通常再生

「メニュー」→「再生」をクリックして再生画面を表示する。

まずは、画面右上から再生させるカメラを選択する。4台同時に再背させたい場合は、「最大再生カメラ数」をクリックするとすべてのカメラにチェックが入る。

ちなみに、「最小再生カメラ数」をクリックするとチェックがすべて消える。

カメラを選択したら、右下のカレンダーから再生させたい日付を選択する。
録画映像がある日には色がついている。青色と赤色があるが、青色は通常の録画データで、赤色はイベントとなっている。録画データを見るとどうやら動体検知で録画した場合は赤色になっているっぽい。

再生させたい日付をダブルクリックするとその日の映像が再生される。

画面下は、0時から24時までのタイムバーになっていて、映像がある時間に色がついている。

24時間が一画面に表示されているので、細かい時間は選ぶのが難しい。そこで、時間表示を拡大のがタイムバーの右にある「←→」「→←」のボタン。

「←→」を一回クリックすると6時間表示。もう一回クリックすると1時間表示になる。

ということで、例えば、13時26分30秒当たりの映像を表示させる場合は

・日付をダブルクリック。
・13時近くをクリック。
・「←→」をクリックして、13時のタイムバーを表示。
・26分前後をクリックする。

これでお目当ての時間の映像を表示できる。

別の時間の映像を表示させる場合は「→←」のボタンをクリックし、24時間表示に戻してから同じ手順で別の時間を表示させる。

再生速度については、2・4・8 16・32・64・128倍速・MAXと30秒早送り・30秒巻き戻し・逆再生がある。

倍速については、逆再生をクリックしてから倍速をクリックすると逆再生の速度が上がっていく。

●ボタンの内容

基本的には、この手順で見たい時間の映像を見ることができる。

その他に、動体検知などイベントをピックアップして再生する方法やタグをつけて再生する方法について、次回メモする予定。

動体検知録画と同時に音声警告・一画面表示

動きを検知した際に録画するのが動体検知録画。それと同時に音声を鳴らしてお知らせしたり、動きを検知したカメラ映像を一画面表示にすることが可能。

前回の動体検知録画の設定のところで、「メニュー」→「カメラ」の左メニュー「動体検知」の「処理方式」で、動体検知後録画するカメラを変更することができることを書いた。この「動体検知」の「処理方式」の項目にはさらに「処理方式」のタブがあり、「ポップアップアラーム画面」「音声警告」「監視センターに送信」「メール送信」「キャプチャ画像をクラウドにアップロード」「アラーム出力」の項目がある。

これは、動きを検知した時に録画と同時に処理をすることができる項目で、それぞれの内容は次の通り。

「ポップアップアラーム画面」
アラームを検知した映像が一画面表示になる設定。

「音声警告」
アラームを検知すると音声がなってお知らせする設定。

「監視センターに送信」
ネットワーク設定で監視センターとして設定したIPのPCにアラームが発生したことを送信する設定らしい。イメージとしては、企業の本社を監視センターとして設定し、支店でアラームが発生すると本社でもアラームの状況がわかるといった感じかな。

「メール送信」
ネットワーク設定で登録したメールアドレスにアラームについてお知らせする設定。

「キャプチャ画像をクラウドにアップロード」
この録画機はOne Drive、Google Drive、またはDrop Boxのクラウドの設定が可能なようで、その設定をしていれば、アラームの情報がアップロードされるという設定らしい。

「アラーム出力」
アラームが発生するとその情報をアラーム出力するものらしいが、この録画機にはアラーム入出力がないようなのでここでは設定できないと思われる。

 

「監視センターに送信」「メール送信」「キャプチャ画像をクラウドにアップロード」についてはネットワーク設定が必要なため今の段階では試すことができないので、またの機会に。

ここでは、「ポップアップアラーム画面」「音声警告」について試してみることにした。

 

「ポップアップアラーム画面」にチェックを入れて、カメラの前に手をかざしてみると…。

カメラの映像が1画面表示になった!

「音声警告」にチェックを入れて、カメラの前に手をかざしてみると…。

「ピーピーピーピピ!」と警告音が!

基本的に、一般家庭で監視画面をずっと見ていることはないだろうから、一画面表示はあまり意味はないと思うが、音声警告は使えるかもしれない。

ただ、この音声、日中はよいが夜中も動きを検知するたびに「ピーピーピーピピ!」となっては寝ることができない。

そこで、「処理方式」の中にある「アラームスケジュール」の項目を設定する。このアラームスケジュールは、録画スケジュールとは別にの「処理方式」の設定に対するスケジュールらしい。

アラームスケジュールを日中の時間帯8:00-20:00に設定。その時間に、テストしてみると、動きを検知して音が鳴る。時間外にテストしてみると音が鳴らない!

もちろん、どちらも映像はちゃんと録画されている。

ということで、いたずらやストーカーに悩んでいてカメラを設置するのであれば、このアラームお知らせ機能は使えそうだ。

動体検知前後の録画設定

動きを検知した際に数秒前から録画したり、動きが止まってからも数秒長く録画しておくことができるプレ録画とポスト録画の設定方法。

前回、録画方式の一つとしてカメラの映像に動きがあったときだけ録画を開始する動体検知録画の設定を試してみた。設定したカメラの前に手をかざしてみて、うまく録画が開始されることを確認したが、この録画映像を再生してみると手をかざす前数秒から録画が開始され、画面の動きが止まってからも数秒間録画されている。

動きの前後の状況がわかり非常に便利だが、これはプリ録画というものらしく、防犯カメラ用の録画には当たり前のようについている機能らしい。この動き始まる前の録画時間の設定につてマニュアルを見ても、記載が見当たらない。

何とか変更できないかと、録画機の設定画面をいろいろと探してみる。すると、「メニュー」→「録画」の左メニュー「エンコードパラメータ」の画面下に「詳細設定」があり、ここをクリックすると「プレ録画」「ポスト録画」の項目があった!

デフォルトでは「プレ録画」「ポスト録画」それぞれ5秒となっている。

おそらく、この項目を変更すれば録画時間が変わるだろうということで、設定リストを見てみると、どうやらプレ録画は「0秒、5秒、10秒、15秒、20秒、25秒、30秒、最大」と選択できるようになっていて、ポスト録画は「5秒、10秒、30秒、60秒、120秒、300秒、600秒」と選択できるようになっている。

これを、試しに「プレ録画」を0秒、「ポスト録画」を10秒に設定してみる。

改めてカメラの前で手をかざしてから、録画映像を確認すると…

動きがすぐに録画されている!
動き停止後も長く録画されている!

ということで、ここで時間を調節できるらしい。

また、このエンコードパラメータの設定はカメラごとに行うことができる。画面の上部にカメラの項目があり、それぞれカメラを選択することが可能。だから、「プレ録画」「ポスト録画」についてもカメラごとに設定ができる。

ただこのプレ録画・ポスト録画の時間、どこからプレでどこからポストなのかよくわからない。10秒にしているが10秒以上録画されているような気がする。ということで、設定する際は、実際の録画動作を見ながら秒数を選んだ方がよさそうだ。

その他にも、動きを検知した際に録画と同時に音を鳴らしたり、画面を拡大したり、ネットワークを通してお知らせしたりする機能があるようなので、そのあたりは次回試してみることにする。

録画設定:HDDを節約できて長時間録画ができる動体検知録画

映像に動きがあったときだけ録画する動体検知録画の設定方法。画面の一部分だけ動きを検知することも可能。

防犯カメラ用録画機の特徴で、動きがあったときだけ録画する機能があるが、この機種にもついている。マニュアルを見ると「動体検知録画」となっていて、特定のチャンネルで録画を開始したり、全画面モニター、音声警告、監視センターへの通知、Eメールの送信などを行うことができるらしい。

この動体検知を使えば場所によっては効率よく監視ができる。なにせ動きがあたときだけ録画されるので、HDD容量の節約になるし、映像の再生時も無駄な録画部分を延々と早送りする必要もない。ただ、監視する場所によっては使えないときも。

道路に面した駐車場などでは、道路を車が通ったり、人が通るだけでも録画されてしまう。マニュアルを見ると、動き検知の場所を限定させることができるようなので、うまく設定しなければならない。

ただ、うまく設定すれば使える機能であることは間違いない!

●動体検知インターフェースの設定

まずは、カメラ映像のどの部分に動きがあったときに反応するか、エリアを決めなければならない。
「メニュー」→「カメラ」の左メニュー「動体検知」を選択。
「カメラ」から動体検知を設定する対象カメラを選択し、「動体検知有効」にチェックを入れる。

「プレビュー画面のメッシュ部分をマウスでクリックしながら選択」

初期状態では、プレビュー画面に赤いメッシュが入っている。このメッシュ部分が動体検知エリアらしい。すべてクリアするには「クリア」をクリック。また、すべてを対象にするには、「フルスクリーン」をクリックすると全画面にメッシュが設定される。

一部分を設定する場合、メッシュ部分をクリックしながら選択すると、メッシュが消えて対象から削除される。
また、メッシュが設定されていない場所で、クリックしながら選択するとメッシュが設定される。

カメラ映像を見ながら、どの部分に設定するかを決めていく。

動体検知のエリア設定が終わったら、「処理方式」をクリックして、「トリガーチャンネル」から、検知した時に録画するカメラを選ぶ。
Camera01の検知エリアで動きを検知したら、Camera01を録画するだけではなく、Camera02の映像を録画したり、4つすべての映像を録画するなど、細かく設定できるようだ。

●動体検知録画設定の方法

動体検知のエリア設定が終わったら、録画モードの設定を変えなければならない。初期状態では、スケジュール録画になっている。「メニュー」→「録画」の左メニュー「スケジュール」を選択すると、曜日時間表が青色のスケジュール録画になっている。

画面右にある「編集」をクリックし、終日にチェックが入っている状態で、タイプを「動体検知」に変更。画面下の「コピー」をクリックし、コピー先の「全て」にチェックを入れて「OK」をクリック。「編集」画面に戻るので、「適用」をクリックしてから「OK」で、曜日時間表すべてが緑色の動体検知設定に変わる。

「1:月曜、2:火曜…の順になっている」
「スケジュール録画の青色から動体検知の緑色に」

画面下の「適用」をクリックしてから「戻る」をクリック。リアルタイム4分割画面に戻り、Camera01のカメラの前で手をかざすと…

録画が開始(赤い録画マークが表示される)されて動きが止まると自動的に録画も停止した!

●スケジュールの設定

今回は、全日動体検知設定にしたが、時間曜日単位で細かく設定をすることができるので、今度時間があるときに、いろいろ設定してみることにする。

とりあえず、今日はここまで。

次回は、動体検知についてより詳細な設定を試してみることにする。