追加機能:解除パターン

最新バージョンの録画機の場合、パスワード入力画面の後に「解除パターン」が表示される場合があるが、設定すればパスワードの入力が不要になる。

○追加機能:解除パターン

録画機のメニューを表示させたり様々な機能を使う前に、パスワードを入力しなければならない。パスワードは画面に表示されているキーボードをマウスクリックで選択するが、反応がいまいちで入力しにくかった。

新しいバージョンの録画機には、解除パターンの機能が追加されている。

解除パターンの登録画面

パスワード画面が表示されパスワードを入れた後、解除パターン登録の画面が開く。登録しない場合は、画面上右クリックをすると解除パターン画面は消える。

解除パターンを一度登録すると、次回以降パスワード入力が必要なメニュー画面などを開くと、解除パタン入力画面が表示される。

登録したパターンをマウスクリックでなぞると、パスワード入力無しでメニュー画面が開く。結構便利だったりする。

○パターンを忘れると…

解除パターンを忘れてしまうとどうなるのか?

パターン入力画面の下に「解除パターンを忘れました」のボタンがあるのでそこをクリック。そうするとパスワード入力画面が表示されるので、入力すればOK。

○パターンの無効化

パターン入力も面倒くさいので表示させたくない場合は、ユーザ管理で設定ができる。
「メインメニュー」→「設定」内の左メニュー「ユーザー設定」にあるユーザーの「編集」マークをクリックすると、「ユーザー編集」の画面が表示される。その中の「パターン解除を有効」のチェックを外すと無効化されるらしい。

録画画質の設定方法

録画の映像設定については、フレーム数と画質がある。組合せによっては、HDDの節約になり、長時間録画が可能になる。

防犯カメラの録画機の録画画質の設定には画質とフレームレートがある。HIKVISIONの録画機「DS-7204HQHI-F1/N」の場合は、画質は6段階あり、フレームレートは「12・10・8・6・4・2・1・1/2・1/4・1/8・1/16fps」の11段階から選ぶことができる。

フレームレートとは、1秒間のコマ数らしい。単位はfps。1秒間のコマ数だから、数値を高くするとコマ数が多くなり、なめらかな映像になる。逆に少なくすると、カクカクした映像になる。

この組合せで画質を設定するが、画質・フレームレートともに高くすると(なめらかな高画質映像)映像のファイルサイズが大きくなり、録画できる時間が短くなる。
逆に、画質・フレームレートともに低くすると映像は荒くなるが、ファイルサイズが小さくなるので、より長時間の録画が可能になる。

それぞれの設定について、どれくらいがよいかは録画の目的による。行為の様子を確認したいのであれば、それほど高画質でなくてもいいかもしれないが、だれがとかどんな人がということを確認したいのであれば、ある程度高画質にした方がよい。

今回は別に目的があるわけではなく、何かあったときのために防犯カメラを設置するので、画質は高にし、フレームレートは6fpsあたりに設定しておこうと思う。

●画質・フレームレートの設定方法

画質などの設定はメニューの録画の項目から行う。
「メニュー」→「録画」の左メニュー「エンコードパラメータ」に画質とフレームレートの項目がある。

まず、変更するカメラを選択。

画質はデフォルトでは「中」になていて変更することができない。変更することができないか試してみたところ、「ビットレートタイプ」の「定数」を「可変」に変更したところ画質を「最低・低・中低・中・高・最高」から選べるようになった。

「高」を選択。

次にフレームレートはデフォルトでは12fpsとなっている。これを6fpsに変更。そのほかの設定についてはあまりわからないので、そのままにしてつかってみることに。

エンコードパラメーターは、メインストリーム(スケジュール)とメインストリーム(イベント)に分かれて、それぞれ設定できるようになっている。おそらく、スケジュール録画の場合の設定とイベント録画の際の設定を変更できるようだ。今回は特に変えるつもりはないので、スケジュール・イベントどちらも同じ設定にしておく。

ここまで変更して、画面下の「適用」をクリック。

全てのカメラについて、この設定にしたいので、「コピー」ボタンをクリックし、すべてのカメラに適用。

おそらく、設置したカメラによっては、もう少しフレームレートを上げたいとか、画質はそれほど高くなくていいとか出てくると思うので、その時に調整することにして、まずは、この設定で使ってみることに。

動体検知録画と同時に音声警告・一画面表示

動きを検知した際に録画するのが動体検知録画。それと同時に音声を鳴らしてお知らせしたり、動きを検知したカメラ映像を一画面表示にすることが可能。

前回の動体検知録画の設定のところで、「メニュー」→「カメラ」の左メニュー「動体検知」の「処理方式」で、動体検知後録画するカメラを変更することができることを書いた。この「動体検知」の「処理方式」の項目にはさらに「処理方式」のタブがあり、「ポップアップアラーム画面」「音声警告」「監視センターに送信」「メール送信」「キャプチャ画像をクラウドにアップロード」「アラーム出力」の項目がある。

これは、動きを検知した時に録画と同時に処理をすることができる項目で、それぞれの内容は次の通り。

「ポップアップアラーム画面」
アラームを検知した映像が一画面表示になる設定。

「音声警告」
アラームを検知すると音声がなってお知らせする設定。

「監視センターに送信」
ネットワーク設定で監視センターとして設定したIPのPCにアラームが発生したことを送信する設定らしい。イメージとしては、企業の本社を監視センターとして設定し、支店でアラームが発生すると本社でもアラームの状況がわかるといった感じかな。

「メール送信」
ネットワーク設定で登録したメールアドレスにアラームについてお知らせする設定。

「キャプチャ画像をクラウドにアップロード」
この録画機はOne Drive、Google Drive、またはDrop Boxのクラウドの設定が可能なようで、その設定をしていれば、アラームの情報がアップロードされるという設定らしい。

「アラーム出力」
アラームが発生するとその情報をアラーム出力するものらしいが、この録画機にはアラーム入出力がないようなのでここでは設定できないと思われる。

 

「監視センターに送信」「メール送信」「キャプチャ画像をクラウドにアップロード」についてはネットワーク設定が必要なため今の段階では試すことができないので、またの機会に。

ここでは、「ポップアップアラーム画面」「音声警告」について試してみることにした。

 

「ポップアップアラーム画面」にチェックを入れて、カメラの前に手をかざしてみると…。

カメラの映像が1画面表示になった!

「音声警告」にチェックを入れて、カメラの前に手をかざしてみると…。

「ピーピーピーピピ!」と警告音が!

基本的に、一般家庭で監視画面をずっと見ていることはないだろうから、一画面表示はあまり意味はないと思うが、音声警告は使えるかもしれない。

ただ、この音声、日中はよいが夜中も動きを検知するたびに「ピーピーピーピピ!」となっては寝ることができない。

そこで、「処理方式」の中にある「アラームスケジュール」の項目を設定する。このアラームスケジュールは、録画スケジュールとは別にの「処理方式」の設定に対するスケジュールらしい。

アラームスケジュールを日中の時間帯8:00-20:00に設定。その時間に、テストしてみると、動きを検知して音が鳴る。時間外にテストしてみると音が鳴らない!

もちろん、どちらも映像はちゃんと録画されている。

ということで、いたずらやストーカーに悩んでいてカメラを設置するのであれば、このアラームお知らせ機能は使えそうだ。

動体検知前後の録画設定

動きを検知した際に数秒前から録画したり、動きが止まってからも数秒長く録画しておくことができるプレ録画とポスト録画の設定方法。

前回、録画方式の一つとしてカメラの映像に動きがあったときだけ録画を開始する動体検知録画の設定を試してみた。設定したカメラの前に手をかざしてみて、うまく録画が開始されることを確認したが、この録画映像を再生してみると手をかざす前数秒から録画が開始され、画面の動きが止まってからも数秒間録画されている。

動きの前後の状況がわかり非常に便利だが、これはプリ録画というものらしく、防犯カメラ用の録画には当たり前のようについている機能らしい。この動き始まる前の録画時間の設定につてマニュアルを見ても、記載が見当たらない。

何とか変更できないかと、録画機の設定画面をいろいろと探してみる。すると、「メニュー」→「録画」の左メニュー「エンコードパラメータ」の画面下に「詳細設定」があり、ここをクリックすると「プレ録画」「ポスト録画」の項目があった!

デフォルトでは「プレ録画」「ポスト録画」それぞれ5秒となっている。

おそらく、この項目を変更すれば録画時間が変わるだろうということで、設定リストを見てみると、どうやらプレ録画は「0秒、5秒、10秒、15秒、20秒、25秒、30秒、最大」と選択できるようになっていて、ポスト録画は「5秒、10秒、30秒、60秒、120秒、300秒、600秒」と選択できるようになっている。

これを、試しに「プレ録画」を0秒、「ポスト録画」を10秒に設定してみる。

改めてカメラの前で手をかざしてから、録画映像を確認すると…

動きがすぐに録画されている!
動き停止後も長く録画されている!

ということで、ここで時間を調節できるらしい。

また、このエンコードパラメータの設定はカメラごとに行うことができる。画面の上部にカメラの項目があり、それぞれカメラを選択することが可能。だから、「プレ録画」「ポスト録画」についてもカメラごとに設定ができる。

ただこのプレ録画・ポスト録画の時間、どこからプレでどこからポストなのかよくわからない。10秒にしているが10秒以上録画されているような気がする。ということで、設定する際は、実際の録画動作を見ながら秒数を選んだ方がよさそうだ。

その他にも、動きを検知した際に録画と同時に音を鳴らしたり、画面を拡大したり、ネットワークを通してお知らせしたりする機能があるようなので、そのあたりは次回試してみることにする。

録画設定:HDDを節約できて長時間録画ができる動体検知録画

映像に動きがあったときだけ録画する動体検知録画の設定方法。画面の一部分だけ動きを検知することも可能。

防犯カメラ用録画機の特徴で、動きがあったときだけ録画する機能があるが、この機種にもついている。マニュアルを見ると「動体検知録画」となっていて、特定のチャンネルで録画を開始したり、全画面モニター、音声警告、監視センターへの通知、Eメールの送信などを行うことができるらしい。

この動体検知を使えば場所によっては効率よく監視ができる。なにせ動きがあたときだけ録画されるので、HDD容量の節約になるし、映像の再生時も無駄な録画部分を延々と早送りする必要もない。ただ、監視する場所によっては使えないときも。

道路に面した駐車場などでは、道路を車が通ったり、人が通るだけでも録画されてしまう。マニュアルを見ると、動き検知の場所を限定させることができるようなので、うまく設定しなければならない。

ただ、うまく設定すれば使える機能であることは間違いない!

●動体検知インターフェースの設定

まずは、カメラ映像のどの部分に動きがあったときに反応するか、エリアを決めなければならない。
「メニュー」→「カメラ」の左メニュー「動体検知」を選択。
「カメラ」から動体検知を設定する対象カメラを選択し、「動体検知有効」にチェックを入れる。

「プレビュー画面のメッシュ部分をマウスでクリックしながら選択」

初期状態では、プレビュー画面に赤いメッシュが入っている。このメッシュ部分が動体検知エリアらしい。すべてクリアするには「クリア」をクリック。また、すべてを対象にするには、「フルスクリーン」をクリックすると全画面にメッシュが設定される。

一部分を設定する場合、メッシュ部分をクリックしながら選択すると、メッシュが消えて対象から削除される。
また、メッシュが設定されていない場所で、クリックしながら選択するとメッシュが設定される。

カメラ映像を見ながら、どの部分に設定するかを決めていく。

動体検知のエリア設定が終わったら、「処理方式」をクリックして、「トリガーチャンネル」から、検知した時に録画するカメラを選ぶ。
Camera01の検知エリアで動きを検知したら、Camera01を録画するだけではなく、Camera02の映像を録画したり、4つすべての映像を録画するなど、細かく設定できるようだ。

●動体検知録画設定の方法

動体検知のエリア設定が終わったら、録画モードの設定を変えなければならない。初期状態では、スケジュール録画になっている。「メニュー」→「録画」の左メニュー「スケジュール」を選択すると、曜日時間表が青色のスケジュール録画になっている。

画面右にある「編集」をクリックし、終日にチェックが入っている状態で、タイプを「動体検知」に変更。画面下の「コピー」をクリックし、コピー先の「全て」にチェックを入れて「OK」をクリック。「編集」画面に戻るので、「適用」をクリックしてから「OK」で、曜日時間表すべてが緑色の動体検知設定に変わる。

「1:月曜、2:火曜…の順になっている」
「スケジュール録画の青色から動体検知の緑色に」

画面下の「適用」をクリックしてから「戻る」をクリック。リアルタイム4分割画面に戻り、Camera01のカメラの前で手をかざすと…

録画が開始(赤い録画マークが表示される)されて動きが止まると自動的に録画も停止した!

●スケジュールの設定

今回は、全日動体検知設定にしたが、時間曜日単位で細かく設定をすることができるので、今度時間があるときに、いろいろ設定してみることにする。

とりあえず、今日はここまで。

次回は、動体検知についてより詳細な設定を試してみることにする。

録画設定:指定した曜日時間に録画するスケジュール録画

曜日時間に合わせて設定した時間に録画・停止を行うスケジュール録画の設定方法。休日を設定すれば曜日に関係なく休日用のスケジュールも設定可能。

この録画機には、様々な録画設定方法がある。

デフォルトでは、常時録画になっているようだが、この録画機「DS-7204HQHI-F1N」には、様々な録画設定方法があり、その一つにスケジュール録画がある。
これは、あらかじめ設定したスケジュールに合わせて、録画の開始・停止を自動で行ってくれる録画方式。昼間は人がいる事務所などで夜間や休日だけ監視するのにおすすめ。
住宅でも、夜だけ防犯のために録画しておく場合にも使えそう。

●スケジュールの設定

「メニュー」→「録画」の左メニュー「スケジュール」を選択。
設定するカメラを選択し、スケジュール有効にチェックを入れる。

曜日時間表の右側にある、「編集」をクリック。
デフォルトでは、終日にチェックが入っていて、すべての曜日時間がスケジュールに設定されている状態。
設定する曜日を選択し、終日のチェックを外してから、開始時間と終了時間を設定。時間は8件登録でき、細かく設定ができます。設定が終わったら「適用」をクリック。
全ての曜日について、時間を設定して、「OK」をクリックするとスケジュールの画面に戻る。
曜日時間表が今設定した内容になっているはず。

「平日 が曜日選択の項目 写真は月曜日」

ちなみに、画面下にあるコピーのボタンは、設定した曜日の内容を別の曜日にコピーすることができるボタンらしい。月曜日に時間を設定して、その設定内容を火曜日から金曜日まで同じ内容で設定する場合は、月曜日の画面を開き、時間設定後「適用」をクリック。そのあとで、「コピー」をクリックすると、「コピー先」の画面が開くので2~5にチェックを入れて「OK」をクリックすると、月曜日から金曜日まで同じ時間設定になる。

コピー先の項目が1~7と全日になっていて、最初は意味が分からなかったどうやら、1~7がそれぞれ月曜日から日曜日に対応しているらしい。さすが外国製。

デフォルトでは常時録画だと思っていたが、どうやら全日のスケジュール録画になっていたため、常時録画のように見えただけだったようだ。

試しに設定してみたところ、時間通りに録画が開始され、設定時間終了とともに録画が停止した!

結構簡単にスケジュール設定ができた。

●休日の設定

事務所などで、休日のみ別のスケジュールで録画したい場合もある。その場合は、休日録画設定を行うといいらしい。

「休日リスト ここで休日を設定」

「メニュー」→「録画」の左メニュー「休日設定」を選択。編集をクリックして、休日名を入力し有効にチェックを入れる。休日は基本的に1日単位なので「モード」を1日に変更して、その休日の開始日と終了日を入れ、「適用」してから「OK」をクリック。これをすべての休日について設定する。

「休日の登録画面」

休日の設定をした後に、「スケジュール」の編集をクリックして曜日の項目を開くと「休日設定」の項目が追加されるので、休日の録画スケジュールを設定する。

これで、曜日に関係なく設定した休日については、休日設定の録画スケジュールが適用される。

●録画には種類がある

録画には、スケジュール以外に、イベントや動体検知、アラーム検知、それらの組合せなど様々なスケジュールを組み合わせることができる。が、そこまで細かい設定をする必要は基本的にないので、そのあたりの設定方法はまたの機会に設定しすることにして、今回は、スケジュール録画のみの設定を記録しておく。